実例:創業20年の社長のストーリー
「うちの会社に、強みなんてあるんですか」
そう言った社長がいました。創業20年。毎日必死に仕事をしてきた。でも何が自分たちの強みなのか、言葉にできないまま来てしまった。
2時間、話を聞きました。創業の経緯。一番つらかった時期。それでも続けてきた理由。取引先から言われた、忘れられない一言。
長い沈黙の後、社長がぽつりと言いました。「そうか。うちはずっと、これをやってきたのか」
クレームが来た時も、逃げなかった。どんなに理不尽でも、最後まで向き合った。その積み重ねが、取引先との20年の信頼になっていた。当たり前になりすぎて、強みだと気づいていなかったのです。
言葉が生まれると、経営が動き始める
言葉が生まれると、何かが変わり始めました。
1ヶ月後、営業担当が商談でその言葉を使い始めた。「他社と何が違うんですか?」という質問に、迷わず答えられるようになった。値引きしなくても、選ばれるようになった。
2ヶ月後、採用面接に来た人がこう言いました。「御社のことを調べていて、ここで働きたいと思いました」と。「うちらしい人」が、自然と集まるようになった。
会議では「この提案、うちらしいですかね」という言葉が出るようになった。指示を待つのではなく、自分で考えて動き出す社員が増えた。
半年後、取引先からこんな電話がかかってきました。「知り合いの社長に御社のことを紹介しておきました」と。
強みを言葉にするということは、会社の未来を言葉にするということです。